福山哲郎幹事長は26日、国会内で定例の記者会見を行い、(1)南北首脳会談(2)安倍総理が柳瀬元総理秘書官に関し、何らかの機会があれば知っていることを全て明らかにしてもらいたい旨の発言を行なったこと――などについて発言しました。

 南北首脳会談について福山幹事長は、「拉致問題の解決に向けて、また北朝鮮の全面非核化に向けて、具体的かつ現実的な話し合いが持たれ、そのことが米朝首脳会談に結びつくよう期待をしている」と語りました。

 安倍総理の柳瀬元総理秘書官に関する発言については、「『何らかの機会』とは、すぐにできる証人喚問以外にはありえない。明日にでも証人喚問に応じていただければ済む話」と述べました。
 一方で財務省の文書改ざん問題について、調査も公表されず改ざん前の文書の開示もない状況について、「できること、当たり前のこと、真相解明につながることをすぐにやっていただきたい。そのことをごまかすために国会を強行でやるような暴挙は謹んでいただきたい」「1年間の国会がいかに無駄なものであったか、その時間と国会を馬鹿にしたものであったかを考えていただきたい」と延べ、猛省と柳瀬氏の証人喚問を1日も早く実施するようと強く求めました。

 記者から、衆院予算委員会集中審議が行われていた本日午前に、野党が合同ヒアリングを行い官僚に質問していたことから、一部で集中審議で大臣に質問・質疑すべきという批判があると問われると、「審議をしたいと申し上げている。その前提として、虚偽でもなく文書を改ざんするでもなく、事実を明らかにし、もしくは事実を明らかにする人物が国会に出てきて、事実を明らかにする前提である改ざん前の文書を開示して審議をするべき。改ざんをした省庁の大臣がその努力をしないまま、国会に出てきて答弁をするのは環境が整っていない。審議をしないと言っているのではなく、事実に基づいて事実を語る方を国会に呼んできて審議をしろと申し上げている。その環境さえ整えていただければ、我々はいくらでも大臣に質疑させていたく」と述べました。