福山哲郎幹事長は26日夜、国会内で定例会見を開きました。
冒頭、予算について「衆院側の審議が佳境に入っており、毎月勤労統計調査の問題については、官邸・秘書官の関与の疑いが深くなっている。ここまでよく衆院の予算委員会の面々が追及をした。外交問題等についても岡田議員、江田議員をはじめ良い議論をしていただいている。予算委員会ですから、まだまだ衆院側で何があるかわかりませんので、緊張感をもって辻元国対委員長をはじめ、予算委員会のメンバーに頑張っていただきたい。いつ参院側に回ってくるかわかりませんが、『いつ来ても』というつもりで準備をしていきたい」と語りました。
記者から、天皇陛下御在位30年記念式典の感想と今上天皇について問われると、「式典に出席をさせていただいた。厳粛な雰囲気の中、あの場で陛下のお言葉を拝聴できたことは光栄に存じる。かなり感銘を受けた。お言葉の一つひとつに政治の場にいる我々が何らかの解釈を加えるのは良くないと思いますので、今の表現でお許しをいただけば。平成の30年は、陛下のお言葉にもありましたが、戦争はありませんでしたが、阪神淡路大震災、東日本大震災をはじめとした災害、それ以外にもいろいろなところで国民にずっと寄り添われ、そして国民統合の象徴としての天皇の姿をずっと探求されてこられたお姿にここから、敬意を感謝を申し上げたい」と語りました。
また、沖縄県民投票の結果を受け玉城デニー知事が安倍総理に面会する方向で調整をする一方、安倍総理自身は辺野古基地建設を進める考えを示していることについて、昨年9月の県知事選で玉城知事が誕生したことは沖縄県民の基地建設反対の総意だったとした上で、今回の県民投票は辺野古基地建設に賛成・反対かだったので、投票率が50%を超え、玉城知事の取った票よりも反対票が超えたことから直近の民意は反対で間違いないと断言。「沖縄県民は普天間の危険性除去について理解した上で、この投票行動をした。そのことを安倍総理も政府も重く強く受け止めるべき」と語りました。
県民投票の結果受け、どう安倍総理に対峙するか具体的な方策を問われると、玉城知事が日本政府・米国政府に結果を届けるのが第一だとして、それを差し置いて政党が前面に出ていくようなことは控えるべきとの見解を示しました。
ジェンダーフリーについては、「これまで日本は男女共同参画というのが中心的な表記のしかただったが、世界の潮流などを視野に入れながら、ジェンダー平等推進本部という本部を立ち上げ、そのことを社会の中でいかに広げていくかについて検討・活動している」として、この名称をもって党の姿勢を理解いただきたいと語りました。
与党側が衆院予算委員会理事会の場で、十分な審議時間を確保できたとして28日に予算案の採決を提案したことについては、国会対応については辻元国対委員長に任せているとした上で、「時間さえ消化すれば審議を終えていいのかといえば、そうは思っていない」と語り、一般論として「時間消化主義みたいな国会が最近非常に多い」と指摘しました。さらに監察委員会の報告書、昨年の実質賃金参考値の公表を求めているが出してこないのは納得できないと語りました。