蓮舫副代表は19日、参院選挙で静岡選挙区から党公認で立候補している徳川家広さんの応援のため18日に続き静岡県入り。徳川さんとともに富士市内を街宣車で回りながら街頭演説、「静岡県にもっともゆかりのある、徳川さんを国会に送ってほしい」と呼びかけました。
徳川さんははじめに、今回の参院選挙に立候補した理由として(1)静岡県にある浜岡原子力発電所を一刻も早く完全に廃炉にしなければならないから(2)アベノミクスの失敗が明らかだから(であり)不要な憲法改正をしようとする流れを止める必要があるから――と、あらためて3つを列挙。わが国の衰退を食い止め、明るい未来を築く、「一人ひとりにやさしい政治」が必要だと述べました。
国民の約6割が「いまの生活は苦しい」と回答している調査結果があることにも触れ、こうした状況のなか消費税を引き上げることは国民の消費をさらに冷え込ませることになり、税収はかえって減って財政再建にはつながらないと指摘。弱い者いじめの増税を止めさせなければならないと訴えました。
その上で、「日本をもう一度輝く国にしよう」と呼びかけ、そのためにはアベノミクスと逆の政策をとること、大企業ファースト、国民切り捨ての経済政策から、国民、生活者の視点に立った政策に転換することだと主張。「一番苦しい家計にお金を入れたら消費に回る。消費が伸びれば景気が良くなり、景気が良くなれば税収が伸びる。特に、人材不足でありながら給料の低い、子育てや介護、医療等で働く人たちの処遇を改善することで景気を刺激し経済を成長させる」「人は一人では生きられない。子育てや教育、医療・介護・福祉といったセーフティネットを強化し、自己責任だと切り捨てるのではない、助け合いの社会をつくる。セーフティネットの強化こそが裁量の景気対策であり経済政策だ」などと説きました。
蓮舫副代表はマイクを握ると冒頭、「与党議員に投票し、安倍総理に忖度する人を選ぶのか、静岡県の思いを大事にする議員を選ぶのか、どうかしっかり判断してほしい」「静岡に最もゆかりのある人だからこそ誰よりも静岡の皆さんの明日を考えられる、皆さんの思いを代弁できる。ぜひ、徳川家広さんを国会に送ってほしい」と、徳川さんへの支援を呼びかけました。
また、「隠ぺい、改ざん、忖度といったひどい政治、権力の方しか向いていない政治が続いている。われわれ(立憲民主党)は、その問題をおかしいと指摘をし、その問題を正そうと声を上げてきた。ぜひまっとうな行政監視ができる人を国会に送ってほしい」と主張。老後の生活資金が2000万円不足するとする金融庁の報告書問題を取り上げ、「『年金だけでは老後暮らしていけないのではないか』という皆さんの不安に、ようやく政府が提言をまとめた。このときに責任ある政府がやるべき仕事は、あるものをないと言って受け取りを拒否するのではなく、しっかり受け取って皆さんと同じ思いに立って納得、安心してもらう説明をし、われわれ野党の対案を審議することだ。そして皆さんの不安を取り除くための努力をするのが政治であるのに、その努力さえせずになかったことにする政治は無責任そのものだ」と切り捨てました。
蓮舫副代表は「唯一、皆さんの思いを反映できるのが選挙。唯一皆さんの声で官邸を動かすことができるのが選挙」だと意義を強調。「自分の1票、『私が動いても変わらない』と、どうか思わないでほしい。野党の総得票数が多ければ、それは消費増税反対だという明確な意思になる。(参院選挙投票用紙)1枚目と2枚目に皆さんの明確な意思を書いていただければ、政治は変わる。ぜひ野党第1党の私たちに力を与えてほしい。堂々と政権と向き合う、間違いは間違いだと指摘をし対案を掲げる。そうした立憲民主党であり続けるための力を与えてほしい」と訴えました。