2020年7月21日
共同会派の文科部会で大学入試について、 全国高等学校長協会よりヒアリング
共同会派の文部科学部会は16日、国会内で会議を開き、全国高等学校長協会萩原聡会長より、大学入試についてヒアリングを行いました(写真上は、令和3年度大学入試について説明する萩原会長)。
会議ではまず、萩原会長より全国高等学校長協会として全国の高校の約3割の声を受け、総合型、推薦型、一般選抜を含む全ての入試日程を1カ月程度後ろ倒しするよう求めたが、文科省は、全国の高校の約7割は予定通りの入試実施を望んでいるとして、日程全体の後ろ倒しは行わないとの返答であったとの共有がありました。
萩原会長はこれについて、「学業の遅れは地域差が大きく、1カ月というところもあればそれ以上のところもある。遅れを補うのは難しく、夏休みを減らす、土曜日の午前中に授業を入れる、7時間目に授業を行う、行事を削ってその時間を授業に充てるなどの対応しかできない。生徒にとっては授業だけの学校生活になってしまうが、現場はもうやるしかないという状況。さらには第1日程と第2日程との間で得点調整を行わないとされたことで、試験日程を遅らせてほしいと要望してきた現場としては試験日を選択する判断が難しくなった」と述べました。
質疑応答では、「問題作成が間に合わないなど大人の事情を優先することで、現場や子どもに負担を強いてしまっている現状があると思う」「現場の実感として、いまの入試日程では、休校による学業の遅れを取り戻すのは難しいということが分かった」「本来、学業の遅れを取り戻すための第2日程が役に立っていないことが残念」などのやり取りがなされました。
このあと文科省から、GIGAスクール構想(※)と7月豪雨の被災状況とその対策について、ヒアリングおよび質疑を行いました。